Client
櫻井建設株式会社
Kind
注文住宅ブランディング
Area
岐阜県
東濃エリアで100年前から地域工務店として木の家を建築してきた歴史ある企業をブランディングした事例。創業100年を超える工務店のブランディングは、私たちの得意分野です。櫻井建設様もその一社で、三代目と出会い「次の継承者のために整理をしておきたい」という理由からブランディングを実施。ブランディングの主軸を構築し、会社に入社した四代目ともそのブランディングに磨きをかけ続けています。
STORY
LIXIL社製のスーパーウォール工法(SW工法)を古くから採用し、高気密高断熱住宅には地域でいち早く取り組んでいた櫻井建設様。その強みと、地域に密着して新築・リフォーム・リノベーション・公共工事・非住宅建築・不動産と多岐にわたる事業を展開しているからこその信頼を活かして受注を続けてきましたが、これからの市況の変化に対する危機感と、長年積み重ねてきたことの整理が必要な時期で、新たに注文住宅を提案型住宅にすべくブランディングを実施。ブランディングでは、提案を自社が考える良い家という基準で行えるように設計基準作成から提案プロセスまでを明確化、そして現場の品質管理を徹底できるようにそれら基準も作成。マーケティング要素としてもnikode(柔手/和手)というブランドを立ち上げ、意匠の統一と一貫して発信するデザインも同じく統一させています。現社長と奥様が考えた自社らしい方向性を、継承予定である四代目夫婦が引き継ぎ実践しているという珍しいケースで、実践しながら全社を挙げてのインナーブランディングも実践できている良い事例です。
BRAND CONCEPT
WORKS
集うことをコンセプトに
「集まるということは、そこが好きだということ」をコンセプトに、内外で人が集うことを考えた設計を主軸においた良い家づくりの標準化を目指しました。人が集うことへ向けた9つの空間設計を明文化し、さらに快適な空間をそこにプラスするために、性能基準も設けています。
自社の強みを伸ばす仕組み
長年大工工務店として取り扱ってきた自然素材や、自社の非住宅で培った鉄骨の自社加工技術、タイルで有名な地域だからこその地産地消など、自社らしさを生み出す強みを伸ばす基準を作成し、さらに施工力という武器をより目に見える形にするための施工基準=図解を実践しています。
良い家を多角化で広げる
多角化で住宅事業を伸ばせる可能性のある工務店なので、不動産をどのように活かすか、家守りとしてリフォームをどのようにリノベーションへ市場拡大させるか、非住宅をどのように木造化させるかなど幅広い展開が可能です。それらを活かせる事業計画を共に練り上げました。