みなさん、こんにちは!今回はツアーイベントレポートの後編です!
2日目は、長野・軽井沢の建築巡りからスタート!
ただ、視察を行うだけでなく地方の建築や風土に触れることも大切だと思い、いつも建築巡りはツアーに盛り込んでいるのです。
まず伺ったのは、聖パウロカトリック教会
設計は有名なアントニン・レーモンド
1888年(明治21年)チェコ生まれ
チェコで建築を勉強したあと、アメリカへ移住し、フランク・ロイド・ライトの事務所に入り、1919年31歳のとき、帝国ホテルの建設のため、ライトの助手として来日した有名な建築家です。
鉄筋コンクリートのモダニズム建築で有名ですが、レーモンドは木造も数多く設計していてその内の一件です。
レーモンドは「建てはじめる前に、私は簡単なスケッチしか作らなかった。その上、実際には何の詳細図もないまま仕事がすすんだ。完成してから実測図を作ったが、そのプロポーションには驚かされた。」「大工は近くの日光の住人であった。彼らは仕事の間、その現場に住んでいた。」ということで宮大工と共に作った釿ではつった丸太で組んだ構造が美しい教会です。
次に伺ったのは、SANAAとしてプリツカー賞も受賞した西沢立衛さんが設計した軽井沢千住博美術館へ。
写真はNGでしたが、美しい造形と土地に合わせた緩やかな勾配、窓の抜けと自然との調和が美しい建築でした。
そして、長野市へ移動して隙間時間を見て建築巡りを1つ追加!その場の動きに合わせて行き当たりばっちりにツアーをアテンド!(新潟ツアーでSIA石田さんから学んだ技www)
視察したのは、遠野未来さんが設計したOYAKI FARMです。
木構造と版築壁が個人的にはとても好みでした。屋上はフリースペースになっていたのでみんなで休憩。
そして、昼からは2日目の本題!住学でも有名な池田住建企画さんの現場視察とセミナー開催です。
池田さんは、住学をきっかけに学びを重ね、建築を楽しみ、順調に業績を上げている地域小規模工務店さんです。
現場では、2棟目の採用となるパッシブ換気について学びました。
住学精神で全ての情報を大公開してくれる池田社長!
採用しているBAQOOLの米本さんにもご参加いただき、解説を受けました。
[以下HPより抜粋]
BAQOOLとは機械設備を用いずに自然な空気の流れだけで家中を換気する 「パッシブ換気」を基にした特許取得の換気システムです。 給気口から取り込まれた新鮮な外気を床下で温め、家全体を暖房します。
暖かい空気は家中をくまなく巡りながら、天井の煙突から排気されます。 暖かい空気が上昇する性能を利用したこの換気システムは、省エネかつ安全な住宅を 実現します。BAQOOLを導入したお家はダクトがなく、空気の流れが非常に 穏やかな為、フィルターも不要。その為、アフターメンテナンスも最小限です。 建物自体が換気システムとなっている為、365日24時間 適切な風量の換気を続けます。
現地を視察後は、長野市内の会場へ移動して、これまでの取り組みや池田社長のお考えについてセミナーを開催していただきました。
住学をきっかけに、どんなことでも仲間がいればできる、経営者として学び楽しむ姿を見て前向きに仕事に取り組み、成果を伸ばしている。そんな様子を池田さんらしい言葉で語っていただきました。
現在は会長と池田社長の実質2名で年間9棟を受注するほどに。
さらに、新潟のサトウ工務店さんなどをはじめとした住学メンバーとの協業ができるからこそ受注した非住宅建築の概要についてもご説明いただきました。
未来の工務店像!まさにそんな印象を感じた池田社長のお話。この空気感は池田さん、そして住学や我々が携わっている釿始に来ないとわからないものですね!
ご興味ある方は是非ご参加ください。
そうして楽しい時間はあっという間に過ぎ、閉会へ。
今回のツアーでも数多くの学びがありました。引き続き、ひとさじのことでは学びとなるセミナーやツアーを開催していきますので、イベント情報をぜひチェックしてくださいね。
今回講師をいただいた、木下様・森様・池田様・米本様、そして協賛・共催いただいたロングライフラボの清水様、ありがとうございました!