みなさん、こんにちは!工務店経営の伴走人、南です!
今日はスタッフブログ的に、ここ最近で視察させてもらった内容についてつらつらと書き残したいと思います。
大阪の大工×建築士でサスティナブルな建築を建てる工務店、野澤工務店[AGING WELL]さんや
富田林で勢いよく成長している木の家工務店、KEN建築工房[KEN ARCHITECT STUDIO]さんからの依頼があり、愛媛や東京に視察にお連れさせてもらいました。
まずは、野澤さんご家族とご一緒して愛媛県のアーキテクト工房Pureさんへ。
高岡社長とは、昨年ドイツへのツアーをご一緒したり、その後にひとさじのことの「地元工務店のためのマナビフェスツアー」でも色々とお世話になった方です。
パッシブハウスジャパンの理事も務めておられるだけあって、日本を代表する高性能住宅のパイオニア的存在。今回の視察では、野澤工務店さんより付加断熱の納まりについて知りたいとのご要望をいただき、その辺りを現場と事務所にてレクチャーを受けさせてもらいました!
現場では付加断熱と窓周りの納まりや、防水に対する考え方、屋根構成やシートの納め方などをまず見学。
網パネルを屋根に利用して吹き込み断熱を入れても通気層が潰れないように工夫
中では、新たにアーキテクト工房Pureさんが取り組み始めた、木繊維断熱材STEICOの吹き込み断熱材zellについてを職人さんを交えて意見交換。
夜はいつもながらの懇親会で、音楽を交えていい時間を過ごさせてもらいました。
高岡社長、貴重なお時間を頂戴しありがとうございました!
翌日はせっかくの愛媛ということで足を伸ばして「臥龍山荘」へ
建築に関わるものなら一度は見ておくべきと言われる国指定重要文化財です。
現在の山荘は、明治時代に新谷出身の豪商で木蝋貿易に成功した河内寅次郎(常住地:神戸)が、老後の余生をここで過ごしたいと大洲随一の景勝地であるこの地に明治30年頃から10余年をかけて築造した別荘です。[公式サイトより]
臥龍山荘と臥龍院を見学しましたが、どちらも湖畔に対して開けたとても良い数奇屋造りの家でした。開口部のあり方や、佇まい、光や影の演出や抜け感、職人の技術、たくさんの学びを感じる場所でした。
崖からせり出した「懸け造り」は、支える木が生きているとのこと!驚きです。随所に竹を編み込んだ意匠が見受けられて、風情を感じます。日差しが水面に反射してキラキラとしているのが、建物にも届いて揺らぎながら天井を照らしたり。兎にも角にも風流な光景。居るだけで時間を忘れてしまうような建築です。
ぜひ、機会があれば伺ってみてください。設計の方は特に見てみて欲しい建築ですね。
そして、翌日はKEN建築工房さんとご一緒して東京へ。
この日は、木の家マンションリノベで有名なマスタープランさんの見学会へ。
以前も小谷さんには物件を見せていただいていましたが、こちらも学びが多い一日でした。
しっかりと標準化された設計はいつみても驚かされます。開口部の造り方や、造作家具で空間を上手く仕切り、回遊性と収納力、居心地をとても良いバランスで設計されていると感じました。
シンプルで納まりが良く考えられていて、マンションで全館空調も実現されている。何より、家族形態の変化に合わせて可変性を持たせた造りになっていることに感動。良い建築で長く使う。大切なことですね。
KEN建築工房さんとのコラボもいずれ大阪で実現した際には、見学会などを開催したいと思います!
夜は、希望者での懇親会。その場にはなんとお施主様も参加されていて、家づくりの始めのお話を聞くなどもできました。全国的に有名な工務店社長さん達も居て、つながる中で色々と話したい所でしたが終電で断念…
ここ最近は、たくさんの人に会っています。
日々人と出会うこと、良い建築を見ることを通して学べること・繋がることがあります。今何かに行き詰まっているという工務店経営者の方は、ぜひ色々なところへと見学に行ってみるのも良いと思います。しかし、その時に何でもかんでも見れば良いという訳でもありません。
「自社が考える理想の家」「事業の方向性」を考えた上で、その動線上にいるトップランナーの元で学ばさせてもらう。そしてまずはプライドを捨てて、真似てみることで見ただけではわからないことを学ぶ。そしてそれを自社なりに落とし込んでいく。
兎にも角にも、足を使って「見る」という行動は重要ですね。
今日はこれぐらいに。また新しい出会いがあれば共有していきます!
それでは!