みなさん、こんにちは。
地域工務店の伴走人・ブランディングプロデューサーの南です。
地域の工務店経営者の皆さん、自社のブランディング戦略についてどのように考えていますか?
多くの方々が、ブランディングを単に「認知度を高めることそのもの」や「企業イメージを良く見せる見た目の取り組み」、あるいは「広告を通じたイメージ戦略的な取り組み」と誤解しているかもしれません。しかし、これらの認識はブランディングの本質を捉えていません。
この記事では、そうした誤解を解き明かし、真のブランディングが地域の工務店にどのような価値をもたらすのかを探求します。
ブランディングの真髄を理解し、それを自社の設計施工サービスに応用することで、受注率の向上を目指しましょう。
ブランディングの誤解を解消する
まず、ブランディングに関する一般的な誤解から始めましょう!
認知度が上がることがブランディングの結果である
確かに認知度や知名度、そして集客は重要ですが、ブランディングの主な目的はお客様との深い関係を生み出し、信頼関係を構築することにあります。集客があっても受注できない工務店になるのではなく、確かな受注率となぜ良い家とされるのかという中身までもが認知されることに意味があるのです。その形を構築するまでに必要な取り組みがブランディングの醍醐味なのです。
企業をより良く見せる見た目の改善
ブランディングは見た目や印象を良くする以上の取り組みです。価値提案ができるように自社の設計基準や施工基準を設けて自社が考える「良い家」標準化させること、その上にブランドらしい顧客体験を作ること、ブランド住宅が普及することやそれらを起点にしたコミュニティや会社そのものが社会へ与える影響など、企業の核となる要素を伝えることが目的なのです。
広範囲において大量の広告を用いたイメージ戦略
効果的なブランディングは、大量の広告に頼るのではなくターゲットとなる顧客に響く真実と独自性を伝えることで成り立っています。マーケティングとの違いは下記にて解説いたします!
工務店ブランディングとは?
ブランディングとは、あなたの工務店が何を目指して経営しているのか、そしてなぜ顧客があなたを選ぶべきなのかを明確に伝えるプロセスそのものです。これは、ロゴやスローガンという見た目だけのことではなく、企業のパーパスやミッション・価値観、そして提供する独自の取り組みと価値を顧客に伝えることです。具体的には、経営理念・事業計画(方針/立ち位置の明確化)・設計思想と基準の策定・標準化のためのプロセスとツール開発・施工基準と品質管理、そしてどんな顧客体験を提供するかという全体のプロセス設計です。
ブランディングとマーケティングの違い
多くの人がブランディングとマーケティングを混同しますが、これらは異なる概念です。ブランディングは、企業のアイデンティティを形成し、顧客がその企業にどのような感情や期待を抱くかを定義するものです。
それに対し、マーケティングは、そのアイデンティティを市場に伝え、顧客にアプローチするための戦略と活動です。
つまり、ブランディングは「誰であるか」を確立し、「なぜ存在するのか」を顧客に伝えること。
マーケティングは、そのメッセージをどのように伝えるか、そして顧客を引きつけるためにどのような手段を使うかに関わります。
工務店でのブランディングの重要性
地域の工務店にとって、ブランディングはただの広報宣伝活動ではないのです。競争が激化する市場で独自の地位を築くための必需品です。良いブランディングは、あなたの工務店がただの建築業者ではなく、顧客の夢を実現するパートナーであることを示しますことに意味があります。それは、信頼性、品質、そして顧客への約束を伝えるものです。
ブランディングを通じた受注増加への道
ブランディングが成功すれば、それは自然と受注増につながりますと言いたいのですが、そうでもありません。なぜなら、差別化させるための要素はあるものの、家づくりは常に対話を基にした営業活動が必要です。営業の中でいかに自社の思想やルールに基づいて提案が提案がを可能にするからです。以下は、ブランディングを通じて受注を増やすためのいくつかの方法です。
①価値提案の明確化
あなたの工務店が提供する独特の価値は何か、それを明確にし、伝えましょう。
②目指す顧客像の特定
どの顧客層をターゲットにするのかを明確にし、そのニーズに合わせたブランディング戦略を展開します。
③ストーリーテリング
あなたの工務店の物語、プロジェクトの成功事例、顧客の声を通じて、ブランドに感情と人間味を吹き込みます。
④一貫性のあるブランド体験の提供
すべての接点で一貫したブランドメッセージと体験を提供し、顧客の信頼を築き上げます。ここが基本的に家づくりを提案する部分でもあります。どういった想いでどんな家が良いと考え、どのような手法でそれらを提案していくのか。デザインだけでなく、コストバランスや性能、全てにおいて知識と提案が必要なのです。
まとめ
ブランディングは、工務店が市場で成功するための基盤です。
誤解を解消し、ブランディングの本質を理解することで、あなたの工務店は独自のブランドアイデンティティを築き、受注率を高めることができます。このプロセスは一朝一夕にはいかないかもしれませんが、長期的には大きなリターンをもたらすでしょう。
私たちひとさじのことは、小規模工務店ブランディングの専門機関です。
どういったブランディングサービスを提供しているかご興味ある方は、ぜひご相談ください。
地域の工務店経営者の皆さん、今こそブランディングの旅を始める絶好の機会です。
自社の独自性を見つけ、それを顧客に伝えることで、未来の成功への道を切り開きましょう。